CAD利用技術者試験2次元2級に合格する方法(4)
第2章 CADシステムのプラットフォーム
まずハードとは何かソフトとは何かが理解できているかが大切です。ざっくり私の言葉
で説明すると、ハードとはパソコンやスマホの本体、ソフトとはパソコンのOSやスマホ
のアプリということになります。ExcelやWordはソフトですね。ソフトとハードの区別
がつくだけで解ける問題もあります。理解している人が多いでしょうが、機械が苦手な
人もいると思うので一応説明してみました。
1.CADシステムとハードウェア
まず制御装置であるCPU。ここで出るのがワードという単語です。CPUが一度に処理で
きる情報量の単位をワードと言います。またともなってビットやバイトもよく出ます。
1バイトは8ビットです。これは覚えましょう。パソコンを使う人はCPUの処理能力が動
作周波数Hzで表されるとわかっていると思いますが、CPUの処理速度を表す()といっ
たような問題も出ると思いますので、覚えておきましょう。
次に主記憶装置です。主記憶装置にはRAMとROMがあり、RAMにはDRAMとSRAMがあ
ります。RAM(DRAM、SRAMそれぞれ)の特徴、キャッシュメモリとは何なのかどれ
なのかを理解しておく必要があります。CPU内部のキャッシュメモリに使われるのが
SRAM、これ大事です。ROMで覚えておくのは基本としてROMは書き込みできないこ
と、BIOSはROMに含まれること。Read Only Memory、つまり読む専用、ROMが何の略
か理解してると覚えやすいと思います。
補助記憶装置とは何か、ハードディスク装置とSSDとフラッシュメモリとCD-ROM等と
DVD等です。どれが補助記憶装置かとなった時に私は、RAMとROM以外が補助記憶装
置と覚えました。HDDとはSSDとは何かをそれぞれ理解します。CDやDVDでは書き込み
のできるディスクは何かわかるようにしておきましょう。まれに各メディアの容量を問
われるので容量に注目しておくと良いと思います。
入力装置も出ます。特にポインティングデバイスは出ます。普段パソコンを触らない人
は良く読んでおくと良いでしょう。イメージスキャナでは読み取りの精度がdpiという
単位で表されることが出ます。dots per inch つまり1インチ当たりのドット数なので数
字が大きいほど画像がキレイということも理解しておいてください。
出力装置とはディスプレイやプリンタやプロッタのことを言います。ディスプレイでは
液晶ディスプレイ(液晶テレビの画面ですね)がLCD(Liquid Crystal Display)と表され
ること、時間があればFHDの解像度が1920×1080であるとかSXGAが1280×1024であると
か細かい数値を覚えておくと良いと思います。ビデオカードでは描画専用のCPUをGPU
(Graphics Processing Unit)と呼ぶこと、OpenGLとは何かを覚えておきます。プリン
タとプロッタの違いも出ます。
プリンタ:インクジェットプリンタ レーザープリンタの特徴を覚える
プロッタ:ペンプロッタ ペンレスプロッタの特徴を覚える
LEDプロッタが良く出る
インタフェースもよく出ます。USB、IEEE1394、セントロニクス、PCIエクスプレス、シ
リアルATA、eSATAのところはよく読み込んで違いを理解しておくと点につながりま
す。勉強時間に余裕があるならばUSBの転送速度も覚えておくといいでしょう。
USB(Universal Serial Bus):ユニバーサル(汎用)シリアルバス
の略だと覚えておくと問題が解けます。スマホの充電器のコネクターもUSBですね。
IEEE1394はシリアルインターフェースの規格ですが、IEEE802.11は無線LANの規格です。混同しやすいので注意しましょう。
特殊入力装置では、タブレット、ディジタイザ。特殊出力装置ではNC工作機械、3次元
プリンタが出ます。3次元プリンタは後でも触れますが、3次元CADで作成した3次元モ
デルから積層造形により立体物を作成する装置というこの一文はよく読んでおきましょ
う。この文の「3次元モデル」や「積層造形」が空白で空白に当てはまる単語を選ぶ問
題が出ます。
2.CADシステムとソフトウェア
基本ソフトウェア(システムソフトウェア)と応用ソフトウェア(アプリケーションソ
フトウェア)この単語も出ます。基本ソフトウェアがOSで応用ソフトウェアがExcelや
Wordであると覚えておけばいいでしょう。パソコンになじみがない人はOSと言われて
も?だと思うので。
OS(Operating System):オペレーティングシステムの略でWindowsやmacOS等のことを言います。
OSの説明文があり空白があってその空白に当てはまるOSを選択する問題が出ます。MS
-DOS、Windows、UNIX、Linux、macOSの説明文は読んでおき違いを理解しておいて
ください。ここはパソコンになじみがある人は勉強しなくてもできるところだと思いま
す。
応用ソフトウェア(アプリケーションソフトウェア)で出るのが圧縮解凍ソフトとウイ
ルス対策ソフトです。圧縮解凍ソフトでは.lzhや.zipといった拡張子を覚える。ウイルス
対策ソフトは情報セキュリティのところでも取り上げられるので、頻出するものです。
ウイルス対策ソフトについては後述します。
3.ネットワークの知識
集中処理システム、分散処理システム、クライアント/サーバシステム、ピアツーシス
テムが何かを理解しておくことが大切です。LAN、WAN、インターネット、イントラネ
ットはとてもよく出ます。LANは会社や学校内のネットワーク、WANは遠隔地にあ
る企業の本店支店のネットワークと理解しておくといいでしょう。イントラネットはイ
ンターネットの技術を使ってLANの内部だけでやり取りを行うと覚えておいてくださ
い。言葉が似ていてややこしいのですがインターネットを知っていれば区別するのは難
しくはないと思います。
通信プロトコルは非常によく出ると同時に覚えることも多く大変です。まずプロトコル
とは何かを理解すること。プロトコルとはコンピューターどうしでやりとりをするため
の言語です。日本語と英語では会話ができないのと同じで、同じプロトコルで通信する
必要があります。インターネットの基本プロトコルであるTCP/IPは必ず覚えます。アプ
リケーションプロトコルのFTP、HTTP、SMTP、POP3、MIME、PPPを覚えておくと得点
が稼げます。ここもパソコンになじみがある人は勉強しなくてもわかると思います。
以下は私の覚え方です。
HTTP:インターネットのwebページの先頭にhttpとついていますよね?つまりネットのwebページ参照のプロトコル。
SMTPとPOP3:まず二つはメールのプロトコルとセットで覚えます。そしてSMTPは送信用、POP3は受信用のプロトコル。
PPP:電話回線で接続するプロトコル。
LANの接続も一通り目を通し、接続形態を理解します。主にスター型が取り上げられて
スター型の接続にハブが使われることは覚えておきます。Ethernet(イーサネット)は
LANの規格です。10BASE-2の規格ならば頭の10が伝送速度10Mbpsを表すことだけ覚え
ておけば大丈夫です。
ネットワークケーブルではストレートケーブルとツイストケーブルと光ファイバーケ
ーブルがあること、ツイストケーブルは結線にクロスとストレートがあること、光フ
ァイバーケーブルがFDDIで利用されることを覚えておきます。
長くなりましたので次に続きます。