CAD利用技術者試験2次元2級に合格する方法(3)
第1章 CADシステムの知識と利用
文章のどこからでも問題が出るので絶対に一通り目は通しましょう。その上で重
要なポイントを押さえていくと。
1.CADシステムの目的と効果
例えばCAD、CAE、CAM、PDM、FMが何の略か何を指すのかは出ます。
CAD=Computer Aided Design CAE=Computer Aided Engineering
CAM=Computer Aided Manufacturring PDM=Product Data Managemento
FM=Facility Management
仮問題) CADソフトによって対象物が数値データ化され、製造物の特性、性能、構造などの各種解析を行う( )にデータを流用し設計の検討などを効率的に行うことができる。
A.CAE B.CAM C.PDM D.FM
といったような問題が出されます。単語とその前後の文章をセットで覚えましょう。
2.CADソフトの種類と特徴
汎用(はんよう)CAD、専用CADとは何か。専用CADにはどういったものがあるのか。
これも出ます。機械系、建築系、電気系の区別がつくと良いです。
汎用:さまざまな用途や分野に用いることができるさまを意味します。
3.ベクトルデータとラスタデータ
これも出ます。CADは基本ベクトルデータです。ベクトルデータ・ラスタデータがどん
なもので何に使われるのかは絶対に覚えておきましょう。
ベクトルデータ 図形データを座標値で持つデータ形式 CAD
ラスタデータ 図形データをドットの集まりで持つデータ形式 ペイントソフト
私はベクトルデータはCADに使われ、ラスタデータは画像のデータと覚えました
4.CADで使用するフォント
ビットマップフォントとストロークフォントとアウトラインフォントも出ます。
CADは基本としてストロークフォントだということは絶対に覚えておきましょう。3種
類の違いは理解しておいてください。
5.グリッドとスナップ
この二つも良くでます。グリッドが何かスナップが何かはしっかり覚えておくことが大
切です。スナップはJw_cadで線から線を引く時の右クリックと言えばわかりやすいでし
ょうか。点を読み取るということです。最も近い候補点にカーソルが吸着されるのがス
ナップです。
6.CADソフトの作図機能
ここからもよく出ます。特によく出ると思われるのが円の作図です。
- 中心と円の半径による作図。
- 中心と円の通過点による作図
- 3点指示による作図
要は円を描く時にどう操作すればかけるかということが問われるわけです。
6-1単語を理解し、読み間違えない
円、弧、弦、接円、接線、平行線、垂線等、問題に出てくる単語を読み間違えると答え
が違ってくるので単語を読み間違えないことが大切です。
7.CADソフトの編集機能
トリム、フィレット、チャンファーこの3つは覚えておきたいです。トリムは切断、フ
ィレットは角まるめ、チャンファーは面取り、とてもよく出ます。問題に出なくても選
択肢に出ることがあるので理解しておけば消去法が使えます。
8.P49~の作図
公式ガイドブックのP49~のことです。やらない人は飛ばしてもらっても構いません。
私はJw_cadで作図しました。Jw_cadで作図する場合、熊の顔を描く場合は楕円コマンド
がないので作図→接円→接楕円→並行四辺内接を使うと書けます。
9.CADの作図データ
ここで出てくるデータ形式IGES、DXF、BMI、STEP、SXF、BMP、GIF、TIFF、JPEGも出
ます。これも単語そのものと何を表すのかをセットで全部覚えましょう。このデータ形
式の内CADで使われる中間ファイルはどれかという問題が出されます。ベクトルデータ
がどれで、ラスタデータがどれかを覚えておくとCADで使うのはベクトルデータのため
答えが絞りやすいのでお勧めします。拡大するとどうなるか等のベクトルデータとラス
タデータの特徴を理解しておくことも必要です。
また作図データで出るのが上位互換、下位互換のデータの互換性。それぞれ意味を理解
しておきましょう。